中川コロナで4DX初体感!!『オブリビオン』を勝手に!映画レビュー             

「映画は3Dのその先へ」というキャッチコピーで2013年4月26日に日本初上陸を果たした4DX(フォーディーエックス)。

4DXポスター
4DXは韓国のCJ 4DPLEX※社が開発した体感型(4D)を演出するための最新劇場上映システムです。
2009年公開の「アバター」を4DX作品として初リリースしたのを皮切りに、中国・タイ・メキシコ・イスラエル、ブラジル、ハンガリー、ロシア、ペルーと世界に拡大、今後は台湾、ブルガリア、ポーランド、チェコなどにも導入が予定されています。(CJ 4DPLEX公式サイトより)

そんな4DXがついに日本にお目見えexclamation ということで、早速行って参りました~ムード

日本初の4DXシアターは、なんと名古屋。
愛知県では知らない人はいない総合エンターテインメント企業グループの株式会社コロナ(本社:愛知県小牧市)が運営する「中川コロナワールド」(名古屋市中川区)内にありました。
こちらはパチンコ、カラオケ、ボーリング場、ゲームセンター、さらにはスーパー銭湯までもある巨大レジャー施設で映画館は12スクリーンあります。4DXはその内のたった1スクリーンにしか導入されていないのに、オープンから17日目の5月12日にはすでに1万人を突破したとのこと。
これは、いやがうえにも期待が高まりますグッド (上向き矢印)

この日上映されていたのはトム・クルーズ主演の話題作『オブリビオン』。
『アイアンマン3』に続き、中川コロナでの4DX2作品目です。

(以下、もろもろネタバレ注意!)

4DX2
もぎりを済ませて通路を進むと、4DXの注意事項が書かれたボード目に入ります。
飲食物の持ち込みは禁止、水が出る演出があるので顔や衣類にかかる場合があります…などなど。
20130531
観客はやはり初めての人が多いらしく「どーなるんだろーねー」「めちゃ楽しみだが」などと名古屋弁のイントネーションで話をしているのが聞こえてきます(笑)

さらに、劇場入口には手荷物を預けるロッカーが目
4DX
これはひょっとして、テーマパークのアトラクション並みに相当激しく動いたり、宙返りしたりするのではないかと、一瞬、不安がよぎりますあせあせ (飛び散る汗)

中に入ると重厚な感じのハイバックチェアが宙に浮いたようにずらりと並んでいて、ちょっとワクワク。
4DX3
着席してみるとシートベルトはないので、それほど動かないんだなと、ちょっとガッカリ(笑)

上映が開始され、まずいつもの映画と変わらず予告編が始まり、その後、中部地区でTV放映されている(いた?)という4DXのCMが流れました。

CMの内容は海外の街中を2台の車(パトカーと犯人)が激しくカーチェイス、その車の後から4DXシートに座った人間が追っかけていくという設定。 映像にリンクして自分の座席にもエンジンのような振動が伝わっています。急カーブでは傾き、坂道をジャンプするシーンでは、上に投げ出されるような動きのあと、地面に着地する衝撃もリアル。放たれた弾丸をよける感覚、さらに前から出る風が疾走感を醸し出し、これはかなりのインパクトぴかぴか (新しい)
スピード感あふれる臨場感とともに気分も盛り上がってきます。
こうして、ちょっとドキドキが冷めやらぬまま本編に突入したのでした。

オブリビオン

勝手に!映画レビュー『オブリビオン(OBLIVION)』
総合評価:☆☆☆

あらすじ:
スカヴ(ハゲ鷹)と呼ばれるエイリアンとの戦いにより、地球が壊滅的な被害を受けてから60年後の西暦2077年。生き残った人類が土星の衛星・タイタンへ移住した中、ジャック(トム・クルーズ)とパートナーのヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)だけが地球に残り、高度1,000mの上空にそびえ立つステーションから地上を監視する毎日を送っていた。ある日、地上のパトロールをしていたジャックは墜落してきた宇宙船の残骸から謎の美女・ジュリア(オルガ・キュリレンコ)を助け出す。その後フライトレコーダーの回収に向かった2人は突然スカヴの襲撃を受け、拘束されてしまう。ジャックの前に現れたビーチ(モーガン・フリーマン)と名乗る謎の男が告げた驚愕の真実とは? ジャックは彼との遭遇を機に忘却(OBLIVIO)した過去と直面し、人類を救うために立ち上がる。

・~・*・~・*・~・*・~・*・~

まず、この映画で目を奪われるのは未来における生活空間や、実際に使用する機器・道具等の完成度の高さ。 全面ガラス張りでスケルトンの住空間であるスカイタワー、パトロール機のバブルシップ、荒廃した地球上を疾走する純白のモトバイクなどはどれもデザイン性・機能性にすぐれ、垂涎もの。

そして、従来のこの手の映画でのステーションといえば宇宙が定番霧
星空に浮かびどちらかというと閉鎖的な印象ですが、今回のスカイタワーは上空1000mの雲の上にある天空のオアシス曇り

白とグレーを基調としたモダンな建物、内装は洗練されたインテリアで統一され、美しくドラマチックな空間が演出されていました。また、スカイタワーの眼下に広がる風景もまた素晴らしく、まるで本当に雲の上で撮影したのではないかと思うほどキレイ曇り 曇り 曇り

それもそのはず、スカイタワー周囲の空の映像はCGではなく本物。視覚効果スタッフがハワイ・マウイ島ハレアカラ火山3000mの山頂に4日がかりで登頂し、撮影してきたのだとか。4Kデジタルシネマカメラ3台を駆使して収めた映像をセットの周囲360°のプロジェクションスクリーンに投影し、壮大なパノラマ風景が実現されたのですぴかぴか (新しい)
また、半壊した地球の舞台がかつてニューヨークだったことを象徴する「ニューヨーク公共図書館」などのセットは実際の建物を模していて、細部にわたるこだわりも見逃せません。

映画は単なるSF映画ではなく、監督のジョセフ・コシンスキーが語っているように“ 真摯な恋愛物語 ”でメインテーマは「永遠の愛」。
今回のトム・クルーズ演じるクローンは心も完全に複製されていて、「人間はクローンを愛することができるか」という究極の愛のカタチが描かれていました。

映画を観終わった率直な感想としては、SF映画としては若干消化不良バッド (下向き矢印)
それは、この作品が「先の読めないストーリー」を見所にしているところがあり、主題や5W1Hをイマイチはっきりさせずに謎めき過ぎているから(笑) さらにストーリーの随所にいろんな伏線がちりばめられているのですが、これがちょっと複雑で油断もすきもない(笑)
いみじくもトム・クルーズが「徹子の部屋」に出演して語っていたのは、「この映画は2回見て欲しい」と。
なるほど、そうかもしれません。1回では意味が分からずもやもやした部分も2回目ならきっと理解でき、映画にも深く入り込めるかもしれませんね。

さらに、今回普通の映画より少々疲れを感じたのは、内容もしかりですが、4DXとのミスマッチングが原因ではないかと爆弾
全編で4DXの効果が次々と攻めてくるのはいいのですが、効果のタイミングが微妙にズレていて逆効果では? と感じる時もあり、映画に集中しようと思いながらもなかなかできませんでした。

例えば、主人公のジャックがバブルシップで飛んでいるシーンなどは同じように座席が動くけれど、揺れ幅が小さくてフラストレーションがたまったり、戦闘で殴られるシーンではシート背面からこぶのようなものが突如突き出してきたり、スモークが出てくるタイミングが微妙だったりして盛り上がっている気持ちが急に萎えてしまったのは否めませんダッシュ (走り出すさま)

逆に効果的だったのは施設を俯瞰で見るシーン。この映画の撮影で特筆されるフライングカメラが動くのに同調して座席が同じ動きをするところは、自分が特撮キャメラマンになったようで気持ちよく、とても満足できるものでした。さらに森のシーンでは、どこからともなく木や森の香りが漂い、映画を観ながらフィトンチッド効果で癒される気がして、ちょっと得した気分でしたクローバー

鑑賞料金は通常料金+1,000円、3D映画なら+1,300円で毎回違う作品がアトラクションとしても楽しめると思えば、決して高くはないと思います。
でも、今回オブリビオンとの相乗効果の総合評価は★★★(3つ星)、+500円なら許します(笑)

と、いうことで4DXは「観る映画を選んだ方がより楽しめる」というのが結論で、お伝えしたいポイントですひらめき
その点、本編前の4DXCMはバッチリ★★★★★(5つ星)でした(笑)

↓↓こちらはその時流れた実際のCM + 機能紹介。

4DXはあくまで体験型のシアターシステムで、既存の映画作品に韓国で効果をつけられたものが世界に届けられています。要はいかに作品にうまく味付けをするかという技術者の手腕、というかセンスひとつ。 もともと映画を楽しむために足を運ぶ映画館にアトラクションを追加し、別のカタチで楽しませようとする新しい試みなので、逆効果では意味がありません。
すでにテーマパークなどでこのようなアトラクションを体験している人達が多いことを考えると、今後もっと制作者側が慣れて、より臨場感を追求し精度を上げていかないと2度3度のリピートは難しい気も。
今後世界中でどんどん普及すれば、4DXありきの映画も作られるようになり、それならきっと完璧に面白くなるでしょうdouble exclamation

さらに勝手なことをいえば、日本で将来的には映画館毎に演出ができるようにして、この装置を扱うDJみたいなディレクターを養成できないかと。そうすれば○○県の○○映画館の○○ディレクターのアクション映画がすごい、とか話題になることで映画への関心も高まるし、客足が遠のいている地方の映画館も活気を取り戻すことができるかもしれません。
日本では今後、同コロナワールドの福井(福井県)、福山(広島県)などで順次導入を予定しているとか。コロナワールドは東京にはありませんが(関東地区では小田原と高崎)今後、他のシネコンで導入されるかどうか、興味深いところです。

以上、名古屋に行かれるご予定がある方はぜひ、4DXを体感されてはいかがでしょうか。
念のために申し上げておくと、名古屋はご存じの通り車社会ですから、不便な場所にあるのは言うまでもありません。悪しからず。。。

◇中川コロナワールド公式サイト
http://www.korona.co.jp/WorldTop/nak/

◇オブリビオン公式サイト
http://oblivion-movie.jp/

※CJ 4DPLEX社は韓国の食品やエンターテインメント事業を手掛けるCJグループ傘下のエンターテインメント技術企業。同社が特許技術である4DX(商標)でハリウッドの大ヒット作品を焼き直し、その作品を4DX専門映画館で上映している。 3Dを超えた体験型システムの4DXシアターにはハイテクのモーションシートが設置され、このシートはスクリーン上の動きと完全に同期するとともに、風、水(ミスト)、香り、バブル(泡)、煙り、エアー、フラッシュなどの各種効果で人間の五感を刺激する。

(ちなみに、韓国の4DXシアターは米国CNNのトラベル部門が2012年に発表した「10 of the world’s most enjoyable movie theaters(世界で最も楽しめる10の映画館)」第5位にランクインしていて、第6位は日本一小さな映画館といわれる東京・渋谷のミニシアター「Uplink X」)


This entry was posted in ブログ. Bookmark the permalink.

Comments are closed.