ビートな映画

前回「ノーベル文学賞ボブ・ディランとカウンターカルチャー」と題してビート・ジェネレーション(ビートニク)について少し書きましたが、今回はそのビート関連の映画をいくつか紹介したいと思います。

まずは中心人物の、ギンズバーグ 、ケルアック 、バロウズに関する映画を。

 
『キル・ユア・ダーリン』(2013)
ギンズバーグのコロンビア大学での学生時代を、彼の身近で起きた殺人事件を背景に、ルシアン・カー、バロウズ、ケルアックらとの交流とともに描いた青春映画。
同性愛者として知られるアレン・ギンズバーグ役に挑戦したラドクリフ。ルシアンを演じるデイン・デハーンとのキスシーンが話題になりました。

 
『オン・ザ・ロード』(2012)
ジャック・ケルアックの書いたビート文学の代表作「路上/オン・ザ・ロード」(1957)を映画化。
「路上/オン・ザ・ロード」という小説は、破天荒でクレイジーなニール・キャサディの実体験にインスパイアされて、彼との放浪体験を元に書き上げた自伝的小説。
小説と同じく実在したビート・ジェネレーションの主要な仲間たちが名前を変えてほぼ全員登場します。


『死にたいほどの夜』(1997)
ジャック・ケルアック著「路上」に登場するディーン・モリアーティのモデルとなった伝説の男ニール・キャサディの若き日を描いた青春映画。
ニール・キャサディの人物像がリアルなタッチで描かれいます。


『裸のランチ』(1991)
1959年に出版されたウィリアム・バロウズの長編小説を映画化。
とは言っても、小説はバロウズ自身が「どの部分から読んでもいい」と明言している通り「カットアップ」という手法を使って本書を構成しているため、理解不能の難解小説。
カットアップ手法とは、一度書いた文章を一度バラバラに切り刻み、でたらめに再構成してから無理やりにくっつけるというなんとも大胆な技法です。
クローネンバーグ監督は物語をそのまま映像化せず、バロウズの人生をなぞりながらも可能な限り分かりやすく描いています。

 
『バロウズの妻』(2000)
バロウズとその妻ジョーン・ヴォルマーとの関係を軸に、ビート族の仲間たちを含めた複雑な人間関係を、実話に基づいて描いたドラマ。


『ビートニク』(1999)
ギンズバーグ、ケルアック、バロウズ、この3人にスポットをあてて、歴史的映像と彼らを知る人のコメントで、ビート時代を浮き彫りしていていく記録映画。
ビート作家の作品に影響を受けた役者たち、ジョニー・デップ、デニス・ホッパー、ジョン・タトゥーロによるビート世代の作品の暗唱も収録。


ビート精神から生まれた『アメリカン・ニューシネマ』名作10選


『俺たちに明日はない』(1967)
実在の銀行ギャング、ボニーとクライドの無軌道な逃避行。


『卒業』(1967)
中年女性ロビンソン夫人と逢瀬を重ねていた若者ベンジャミンの精神的葛藤と自立。
ラストシーンはあまりにも有名。


『ワイルドバンチ』(1968)
バイオレンス映画の金字塔。後のアクション映画に多大な影響を及ぼした作品。


『イージー★ライダー』(1969)
真のアメリカ(自由)を求めてオートバイで放浪の旅に出る二人のヒッピーを描いた作品。


『明日に向って撃て!』(1969)
実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの物語。


『真夜中のカーボーイ』(1969)
大都会の底辺で生きる二人の男の固い友情と破滅へと向かう姿を描く。


『いちご白書』(1970)
学園紛争に巻き込まれ、引き裂かれていく男女の恋愛物語。


『スケアクロウ』(1973)
ヒッチハイクでアメリカ大陸を横断する正反対の二人が織り成す友情、そして悲劇。


『カッコーの巣の上で』(1975)
精神異常を装って刑期を逃れた男と、患者を完全統制しようとする看護婦長との確執。


『タクシードライバー』(1976)
元海兵隊のタクシー運転手が腐敗しきった現代社会に精神を病み、異常を来した過激な行動に走る。

ということで、ビートな映画をご紹介させていただきました。
映画鑑賞の際にお役に立てれば嬉しいです。

(杉澤)

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