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更新日: 【無料テンプレート配布】「絵コンテ」とは?動画制作における役割と書き方を分かりやすく解説

「絵コンテの重要性は理解しているものの、実際にどのように作成すれば良いのだろう?」 「関係者間で絵コンテの意図がうまく伝わらず、認識のズレが生じてしまう」

企業の動画制作の担当者の中には、このようなお悩みや不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、動画制作の成功に不可欠な「絵コンテ」について、その基本的な意味から、なぜ重要なのかという役割、そして初心者でも簡単に作成できる書き方の手順までを、分かりやすく解説します。結論として、絵コンテは関係者間の認識を揃え、動画のクオリティを高めるための「コミュニケーションツール」であり「設計図」です。ぜひ最後までご覧いただき、動画制作にお役立てください。

また絵コンテの無料テンプレートも配布していますので、こちらも併せてご活用ください。

1.そもそも動画制作における「絵コンテ」とは?

絵コンテとは、映像の各シーンのイラスト・カット割り・セリフ・ナレーション・BGM・秒数などを時系列でまとめた指示書のことです。撮影や編集に入る前に全体の設計図として絵コンテを作成します。この設計図があることで、監督やカメラマン、編集者といった全ての関係者が「最終的にどのような映像を作るのか」という完成イメージを具体的に共有し、同じゴールに向かって作業を進めることができるのです。

文字情報だけで構成された台本・シナリオの字コンテとは異なり、絵コンテはイラストがあるため、誰が見ても映像のイメージが伝わりやすく、認識のズレが起こりにくいのがメリットでしょう。

2.なぜ重要?動画制作で絵コンテが果たす3つの役割

では、なぜ動画制作において絵コンテはそれほど重要なのでしょうか。その役割は、大きく3つあります。

役割1:関係者間のイメージ共有を円滑にする

動画制作には、発注者の担当、ディレクター、カメラマン、編集者など、多くの人が関わります。それぞれの頭の中にある「かっこいい感じ」「感動的な雰囲気」といった抽象的なイメージは、言葉だけでは正確に伝わりません。

絵コンテは、その抽象的なイメージを「見える化」するための共通言語です。構図や登場人物の表情、テロップの位置などを具体的に示すことで、関係者間の認識のズレをなくし、「完成品がイメージと全然違う」といった致命的な失敗を防ぎます。

役割2:動画のクオリティを向上させる

絵コンテを作成する過程で、動画全体の流れを客観的に俯瞰できます。これにより、「ストーリーの展開に無理はないか」「メッセージがもっと伝わる表現はないか」といった改善点を、制作が本格化する前に発見・修正できます。

全体の構成を事前に固めることで、一つひとつのカットの目的が明確になり、より効果的な演出や表現をじっくりと検討できます。この事前の作り込みが、最終的な動画のクオリティを大きく左右します。

役割3:制作の効率化とコスト管理に貢献する

絵コンテがないまま制作を進めると、現場での判断に時間がかかったり、後から「やはりあのカットも必要だった」と追加撮影が発生したりしがちです。

事前に絵コンテで撮影・編集の段取りを固めておくことで、無駄な作業や手戻り(撮り直し・再編集)を大幅に削減できます。結果として、スケジュール遅延や追加予算の発生を防ぎ、プロジェクト全体の進行をスムーズに、そして効率的に管理することにつながるのです。

3.【初心者でも簡単】絵コンテの基本的な書き方5ステップ

「役割は分かったけれど、実際に作るのは難しそう…」と感じるかもしれません。しかし、ポイントさえ押さえれば、専門家でなくても絵コンテは作成できます。ここでは、基本的な5つのステップをご紹介します。

ステップ1:構成・シナリオを準備する

絵コンテを描き始める前に、まずは動画の骨子となる構成案とシナリオ(台本)を文字情報で固めましょう。

  • 目的:誰に(ターゲット)
  • 主題:何を伝えて(メッセージ)
  • 目標:どうなってほしいか(ゴール)

上記を明確にした上で、「起承転結」のようなフレームワークを使い、伝えたいメッセージが最も効果的に届くストーリーの流れを考えます。このシナリオが、絵コンテの土台となります。

ステップ2:カット割を決める

次に、作成したシナリオを基に、どのセリフやナレーションのタイミングで、どのような映像を見せるかを決めていきます。この、一つのシーンを複数のカット(カメラで撮影する映像の最小単位)に分割していく作業を「カット割り」と呼びます。例えば、「主人公が登場する」という1つのシーンでも、「①ドアが開く(手元のアップ)」「②主人公が部屋に入る(全身が映る)」のように、複数のカットで構成することで、より詳細なイメージを伝えることができます。

ステップ3:フォーマットを準備し、各シーンの要素を書き出す

カット割りができたら、絵コンテのフォーマットを準備します。決まった形式はありませんが、一般的に以下の項目があると便利です。

  • カットNo.:カットの通し番号
  • 画面(イラスト):映像のイメージを描く欄
  • 内容・動き:人物の動きやカメラワークなどの指示
  • セリフ・ナレーション:登場人物のセリフやナレーターの原稿
  • 音響効果・BGM:効果音やBGMのイメージ
  • 時間(尺):そのカットのおおよその秒数

記事後半でテンプレートがダウンロードできるようになっていますので、ぜひご活用ください。またExcelやPowerPointで簡単な表を作るだけで十分ですし、Webで検索すれば好みに合った他の無料のテンプレートも見つかります。

ステップ4:イラストや写真でラフに描く

いよいよイラストを描く工程ですが、絵の上手さは全く必要ありません。大切なのは、芸術的な絵を描くことではなく、「何が」「どこに」「どのように映っているか」が伝わることです。

棒人間でも構いませんし、人物の配置や構図が分かれば十分です。文字情報として、位置関係や構図を具体的に記載することも有効です。どうしても描くのが苦手な場合は、インターネットで探した参考写真や画像を貼り付ける方法も有効です。

ステップ5:時間(尺)やカメラワークなどを追記する

最後に、各カットのおおよその秒数(尺)や、簡単なカメラワークの指示を書き込みます。カメラワークには、「ズームイン(被写体に寄る)」「パン(カメラを左右に振る)」などがあります。全体の尺が動画の目標時間に収まっているかを確認しながら、最終調整を行いましょう。またその尺にセリフ・演出が収まりきっているかなど、実際に声に出して読むなどして慎重に確認することも重要です。

4.より良い絵コンテにするための3つのポイント

絵コンテの効果をさらに高めるためのポイントを3つご紹介します。

ポイント1:完璧を目指さず、まずは「伝わること」を優先する

繰り返しになりますが、絵コンテはアート作品ではなく、あくまでコミュニケーションツールです。細部まで完璧に描き込みすぎると、情報が分かりにくくなったり、時間がかかって作業効率が落ちたりする可能性があります。シンプルな絵コンテで、関係者に意図が正確に伝わることを最優先しましょう。

ポイント2:第三者に見てもらいフィードバックをもらう

完成したら、プロジェクトに関わっていない第三者に見てもらうことをお勧めします。自分だけがわかる絵コンテになっていないか、客観的な視点でチェックしてもらうことで、より分かりやすい内容にブラッシュアップできます。

ポイント3:参考動画を見つけてイメージを具体化する

「こんな雰囲気の映像にしたい」というイメージがある場合、それに近い参考動画を探してみましょう。「この動画の〇分〇秒あたりのような表現で」と絵コンテに書き添えるだけで、関係者とのイメージ共有が格段にスムーズになります。

5.まとめ

今回は、動画制作の要である「絵コンテ」について、その役割から具体的な書き方までを解説しました。

  • 絵コンテは、動画のクオリティと制作効率を左右する「設計図」
  • 主な役割は「イメージ共有」「クオリティ向上」「効率化」の3つ
  • 書き方は5つのステップで、絵が苦手な初心者でも作成できる

動画制作を成功させるためには、この絵コンテの工程が欠かせません。これから動画制作を始めるご担当者様は、まずはこの記事を参考に、伝えたいメッセージをシナリオに書き出すことから始めてみてはいかがでしょうか。

もし、より専門的な動画制作や絵コンテの作成でお困りの場合は、知見の豊富なプロに相談するのも有効な手段です。お気軽にご相談ください。

6.絵コンテのテンプレート無料ダウンロードはこちら

絵コンテのテンプレートになります。ダウンロードは無料です。このまま使用しても、好みに合わせてアレンジを加えて使用してもOKです。ぜひご活用ください。

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