プロジェクションマッピングにかかる費用とは?制作方法や機材をもとに解説!

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プロジェクションマッピングは、テーマパークやライブなどのエンターテイメント業界をはじめ、地方のイベントなど、さまざまなシーンで活用されています。最近では、集客目的で積極的に導入している企業も増えてきており、注目されている分野です。今回は、プロジェクションマッピングの概要やメリット、活用事例、制作方法などについて解説します。

1.プロジェクションマッピングとは

プロジェクションマッピングとは、リアルとバーチャルを融合させた映像技術です。平面ではなく、建築物や車、屋内の空間などをスクリーンとして使用し、映像を投影するのが特徴です。プロジェクションマッピングにより、立体物が変形したり、人物やキャラクターなどが飛び出してくるように見えたりするなど、さまざまな視覚効果を演出します。なお、海外では「ビデオマッピング」「ビジュアルマッピング」「3Dマッピング」などの名称で呼ばれていることもあります。まずはプロジェクションマッピングについて、基本の仕組みとメリットを解説していきます。

プロジェクションマッピングの仕組み

人が物体や風景を見るときは、「平面なのか」「立体なのか」「どれぐらいの奥行きなのか」などの情報を左右の目で見て認識します。その際に、陰影や遠近感、ピント具合といった情報からも立体物の形状を判断しており、プロジェクションマッピングでは、こうした陰影と遠近感を用いて立体感や空間感を演出しています。この技術により、映像が立体的かつリアルに見えるだけでなく、まるで物体の一部が動いて見えたり、その場所から飛び出てくるような錯覚を起こすのがプロジェクションマッピングの仕組みです。プロジェクションマッピングは、以下の工程で完成します。

  1. 映像制作
  2. 複数の映像を貼り付ける作業(マッピング)
  3. プロジェクション(投影)

建物などの対象の形状に合わせた映像を、専用ソフトやメディアサーバーなどを活用しながら、立体物に貼り付ける作業(マッピング)をおこない、プロジェクターで映し出します。最近では、補正技術の進歩により、複雑な形状の建築物や物体にも投影できるようになったため、よりハイクオリティなプロジェクションマッピングも表現できるようになりました。将来性も期待される分野として、ますます注目を集めています。

メリット

プロジェクションマッピングのメリットは、以下の4つです。

  • 話題性がある
  • オリジナリティを演出できる
  • 広告効果が期待できる
  • 原状復帰しやすい

プロジェクションマッピングは大規模であるほど注目を集めやすいため、広告効果を狙うことが可能です。投影する対象が建物などの大きい物体になるので、一般的な広告よりも強いインパクトを与えられます。とくに話題のあるアニメや映画、ゲームなどとコラボしているケースが多いです。
オリジナリティがあり、クオリティの高い映像作品であれば、SNSやYouTubeなどで拡散されるチャンスも広がります。拡散に成功できれば、高い宣伝効果が期待できるでしょう。また、対象物に映像を投影するというシンプルな手法のため、すぐに原状復帰できる点もメリットの一つです。そのため、歴史的建造物などとの親和性が高く、お城などでプロジェクションマッピングが活用されているケースもよく見られます。

2.プロジェクションマッピングの活用事例

プロジェクションマッピングは、さまざまな場面で活用されています。ここからは、主な活用事例を紹介します。

テーマパーク・アミューズメント施設

東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのテーマパークにおいて、プロジェクションマッピングが多く活用されています。テーマパークを代表する大きな建物をスクリーンにして、立体的な映像を投影するショーは、たびたびSNSやYouTubeなどで話題を集めています。また、アミューズメント施設においてもプロジェクションマッピングが採用されており、「アクアパーク品川」のイルカショーもその一例です。

通常のイルカショーに加えて、流れ落ちる水の動きが変化する映像や、花火の映像が映し出されています。音楽とミックスしたプロジェクションマッピングにより、壮大なスケール感を演出しています。

歴史的建造物

歴史的建造物や世界遺産などでも、プロジェクションマッピングが活用されています。建物を傷つけることなく原状復帰が可能なため、非常に相性の良い活用事例です。海外では、スペインのサグラダ・ファミリアやオーストラリアのオペラハウスなど、各国の世界遺産で、プロジェクションマッピングによる演出がおこなわれています。国内での一例として、愛知県西尾市の西尾城でのプロジェクションマッピングを紹介します。

西尾城の本丸丑寅櫓や鍮石門に、西尾市のシンボルフラワー・バラなどのデジタルアニメーションや、西尾市の歴史や文化をテーマにした豪華絢爛な絵巻などのプロジェクションマッピング映像を映し出したものです。

ライブ・舞台

大掛かりな装置や大道具を必要としないため、アーティストのライブやミュージカルの舞台でもプロジェクションマッピングが取り入れられています。とくにアニメやゲームなどの世界観を舞台上で表現する際にも、プロジェクションマッピングが活躍します。大ヒット作品「呪術廻戦」の舞台も、その一例です。

迫力のバトルシーンでは、呪術を活用しての攻撃にはプロジェクションマッピングが効果的に使われています。プロジェクションマッピングと実写を融合させることで、原作の世界観を忠実に再現し、演出しています。

ミュージックビデオ

アーティストのミュージックビデオでも、プロジェクションマッピングがたびたび活用されます。有名な一例として、日本のダンスユニット「AyaBambi」の顔や手にプロジェクションマッピングを施した作品があります。

動画では、音楽に合わせて体と顔を素早く動かして踊る2人の顔や手にさまざまなCG映像が投影されており、見事にそのスピードに追従しています。あたかも皮膚の一部となって一体化する、これまでにない斬新な表現のパフォーマンスを実現し、高い注目を集めました。静止物ではなく、動く顔に映像を合わせるのは極めて難しいことであるため、非常に高度なマッピング作品といえます。

企業プロモーション

企業のプロモーション戦略として、主に企業のイベントや発表会などで活用されることが多いです。世界的ファッションブランド「Ralph Lauren(ラルフ・ローレン)」の活用事例を紹介します。

ニューヨークのマディソン街にあるラルフローレンの建物と、ロンドンのニューボンドストリートにあるラルフローレンの建物で開催されたプロジェクションマッピングです。建物の外壁にファッションショーをイメージした映像を映し出し、世界にインパクトを与えました。

3.プロジェクションマッピングに必要な機材

プロジェクションマッピングの制作に必須となる機材を解説していきます。

パソコン

複雑で高度な映像を快適に再生するには、スペックがかなり重要です。処理性能の高いCPUや十分なメモリ、HDドライブを備えたクリエイター向けのパソコンを用意できると、効率的に作業を進められるでしょう。

プロジェクター

プロジェクターは、映像素材を建物などの対象物に映し出すために必要です。ホームシアターなどで使用される一般向けのものから、大規模なイベントなどでも使えるプロ用のものまで、多種多様です。投影する条件により、求められるスペックは超小型から大型まで多岐にわたります。
また、投影先との距離や投影する対象の大きさによっても必要な明るさや解像度が変わるため、価格も変動します。投影する場所に合わせて、最適なプロジェクターを選ぶことが重要です。価格は業務用のもので数百万から数千万円と高額なため、大規模なイベント等では専門業者に依頼することが一般的です。

専用ソフト

映像や画像を加工する専用ソフトを用意します。専用ソフトを使うことで、複数の映像を同時に管理しながらスムーズに投影することが可能です。直感的に使いやすい初心者向けのソフトから、より高度な映像制作に対応した上級者向けのものまで、種類はさまざまです。搭載されている機能や価格を比較検討し、制作する作品の規模感に合うソフトを選びましょう。

4.プロジェクションマッピングの制作方法と費用

プロジェクションマッピングを制作する手順と、おおまかな費用を解説していきます。

制作方法

具体的な手順は、以下のとおりです。

  1. 投影対象と投影位置を決めリサーチをおこなう
  2. プロジェクションマッピングの構成を決める
  3. 投影対象の立体図や3Dモデルを作成
  4. 投影対象の形状に合わせた動画を制作
  5. 投影対象にマッピングをし調整をおこなう

とくに重要なのは、最初の工程です。どの建築物、物体に映像を映すのか、どの位置から映し出すのかを決めます。基本的に投影対象が大きくなるほど、プロジェクターの明るさが必要になり、難易度も上がっていきます。また、投影対象が白色でマットな素材のものはキレイに映りやすく、逆に黒色で光沢のあるものは映りにくいという特徴がある点にも注意が必要です。
さらに、プロジェクションマッピングをおこなう建築物・物体周辺の環境も入念にチェックしておきましょう。場合によっては、周辺が街灯などで明る過ぎたり、繁華街近くだと騒がしかったりなど、雰囲気が損なわれる可能性もあるからです。そのため、投影対象と特性や付近の環境などを現地調査し、詳細な部分までしっかり把握しておくことが大切です。

費用

制作費用は、プロジェクトの規模によって大きく異なります。おおまかな相場は以下のとおりです。

  • 大規模:300〜1,000万円
  • 中規模:150〜500万円
  • 小規模:40〜200万円

大規模なものは、お城やテーマパークの建物、ビルなどの数十メートルを超える規模のタイプで、大半は屋外でおこなわれます。中規模は屋内の壁や車1台など、数m〜10m程度の規模で実施されるタイプのものです。小規模に分類されるのは、人の体の一部や小物など、数十cm程度の規模です。ただし、小規模であっても内容や動画の尺などの条件によっては、相場を大幅に超えるケースも少なくありません。
具体的な費用感が知りたい場合は、映像制作会社に見積もりを取るなどして相談してみてください。

5.プロジェクションマッピングで幻想的な演出を

プロジェクションマッピングが世に出て以降、その技術はものすごいスピードで進化しています。美しく幻想的な映像にこだわることも大切ですが、もっとも重要なのは「何を伝えたいのか」ということです。制作費用は決して安くないため、導入を検討する際は、なぜ必要なのか、何を伝えたいのかなど、慎重に検討する必要があります。企業で導入する場合は、一度専門の制作会社に相談して、費用感を把握して内容を精査することが大切です。

6.Q&A

Q.プロジェクションマッピング制作を依頼する場合、費用を抑える方法はどんなものがありますか?

A.費用を抑える方法として、以下のような方法があります。

  • 既存の映像素材をなるべく使う
  • 屋内でプロジェクションマッピングをおこなう
  • シンプルな投影対象を選ぶ

簡単なものになるほど費用が安くなる傾向にあるため、投影場所や対象、内容を検討するのも一つの方法です。

Q.プロジェクションマッピングの制作期間はどのくらいですか?

A.制作会社に依頼する場合、平均3か月程度が目安です。ただし、大型のプロジェクトの場合は1年以上かけて進行する場合もあれば、小規模のプロジェクトであれば1か月程度で完成する場合もあります。

Q.プロジェクションマッピングの効果は何ですか?

A.以下のような効果が期待できます。

  • 話題になりやすい
  • 宣伝効果が期待できる
  • オリジナリティの高い演出が可能

Q.プロジェクションマッピングの注意点は何ですか?

A.建物によっては、屋外の広告物として許可申請が必要なことも多いため、法令や条例に違反していないか事前に確認しておくことが大切です。また、使用する映像や音楽についても、著作権侵害にならないように注意を払う必要があります。

Q.プロジェクションマッピングの規模の目安は?

A.規模ごとの目安は以下の通りです。

  • 大規模:数十メートルを超える規模(大半は屋外のビルや駅、お城など)
  • 中規模:数m~10m程度の規模で実施されるタイプ(屋内の壁・部屋一室内など)
  • 小規模:数十cm程度の規模から利用されるタイプ(皿、小物など、人体の一部など)

条件によっても変動しますが、基本的に規模が大きくなるほど費用が高くなっていきます。

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