更新日: 動画編集はパソコンでもiPhoneでも可能! おすすめソフトとアプリを紹介
昨今、PCやスマホの性能が向上し、動画編集が身近なものとなり、個人でYouTubeなどの動画共有SNSへの投稿も一般化しています。動画編集を自宅のパソコンやiPhoneで行う際の注意点やおすすめ動画編集ソフト・アプリをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。※2023年9月現在の情報に基づいた内容です
目次
1.動画編集を始める前に
動画編集を始める際に「どのようなデバイスでどれぐらいのスペックが必要なのか」などの疑問や動画ソフトの機能などについて解説します。
使用するデバイス、その種類
動画編集を行う際に必要なのはまずPCやスマホといった編集デバイスです。ソフトやアプリの使い方の前にデバイスをどれだけ使いこなせるものなのかも重要となります。
スマホ
昨今、スマホでの動画編集も容易になりました。スマホでの撮影から編集、使用するアプリによっては、そのまま動画共有のSNSへ投稿まで行うことが可能となっています。どこにいても動画を撮影、すぐに編集して投稿ができることや、指先で操作するため、シンプルかつ直観的に操作して編集ができる点がメリットといえるでしょう。しかし、保存容量は限られているため、長い時間の動画作成は不向きです。あくまで短い時間のショート動画の作成をメインに考えている人におすすめのデバイスとなります。
ノートPC
ノートPCは持ち運びの手軽さもありつつ、本格的なエフェクト機能を備えたの編集ソフトを使用することができます。また外付けハードディスクなども接続が可能なため、長い時間の動画作成も可能となります。ただし、スペックの低いノートPCでは処理落ちなどによる動画編集時間の長時間化や、場合によっては熱暴走の危険などPC自体の寿命を縮めてしまうリスクがあります。動画編集をノートPCメインで考えるならば動画編集用に最適化された「クリエイター向けノートパソコン」や「ゲーミングノートパソコン」がおすすめです。性能の良いCPUやグラフィックボードなどが備わり快適な動画編集が可能です。
デスクトップPC
デスクトップPCは、スマホやノートPCとは異なり、持ち運びすることは容易にできませんが、CPUやグラフィックボードなどがノートPCよりも高性能なもので揃えることができるため動画編集の処理速度が早くなります。処理速度は、動画編集時間の短縮などに関係します。編集での待ち時間なども少ないためストレス軽減にもなります。デメリットとしては、作業場所が限定されてしまうことですが、動画編集を継続的に行うのであれば、デスクトップPCでの編集が一番効率が良い、ということになります。
デバイスのスペック・容量・画面サイズ・解像度
容量
スマホの場合は、4GB(RAM)以上のiPhoneがおすすめです。 理由としては、iPhoneには標準搭載されている編集ソフトがあることと後ほど紹介するiMovieという動画編集アプリを無料で使用することができるからです。Androidでは無料で使用できる動画編集アプリがたくさんありますが、そのほとんどが一部の機能を制限されています。利用するには有料のプランに加入する必要があるためです。
ノートPC、デスクトップPCで動画編集をする際には、8GB以上のメモリがあるPCを使用することをおすすめします。8GBというのは最低ラインとなりますが、より多くなればなるほど高解像度の画像処理や複数のソフトを同時に起動していても動画編集を快適に行うことができます。
記憶媒体にはHDDとSSDの2種類があり、SSDの方が早く動作するためおすすめです。しかし費用面ではSSDの方が高額になります。動画編集においては、記憶容量が多いことが有利です。コストパフォーマンスを重視するのであればHDD、容量よりも速度を重視するのであればSSDとなるでしょう。1TB以上確保することができれば動画編集に影響することは少ないため予算に合わせて検討することがおすすめです。
画面サイズ
画面サイズは動画編集をするうえで、編集画面を投影することになるためとても大事です。そこでスマホ、ノートPC、デスクトップPCそれぞれよく使われているディスプレイの画面サイズをご紹介します。
- スマホ:5.7~6.7インチ(2022年以降に発売のスマホ)
- ノートPC:15~17インチ
- デスクトップPC:1920×1080
このように各デバイスにおいて、動画編集をするうえでは画面が大きいことは作業のしやすさにつながります。同時に起動しているソフトや素材などを同じ視界に入れておくことができるため編集作業がスムーズに行うことができるためです。逆に同時に開きすぎて編集作業に支障が出てしまいそうな人は少しサイズの小さなものでもウィンドウを切り替えながら行うことをおすすめします。またサブモニターを使用し2画面で作業を行うこともおすすめです。
解像度
一般的に使われる動画サイズと解像度は以下の3つとなります。
HDサイズ(720p)1280×720 | Youtubeなどの動画配信サービスでも良く使用される馴染みがある解像度です。 |
フルHDサイズ(1080p)1980×1080 | フルハイビジョンと呼ばれており、Blu‐rayディスクやデジタル放送など、一般的に良く見かける解像度です。動画制作においてもフルHDサイズで動画制作を行うことが多いです。 |
4Kサイズ(2160p)4096×2160 | フルハイビジョンの4倍の画素数を持っています。映像が緻密できれいな反面、扱う上では情報量が多くなるため、データサイズが大きくなります。編集等に関してもPCのスペックが高いものが必要です。編集処理やアップロードに長い時間がかかってしまいます。 |
動画制作においては十分な解像度が必要ですが、高ければ良いということではなく、用途に応じた解像度を選択しましょう。しかし後から高画質なサイズで作り直すことはできないので、最初に決めることが必要です。
無料ソフトか有料ソフトか
動画編集ソフトには、完全無料で提供されているものから、一部、もしくは全部が有料のものまであります。製品によって様々ですが、主な違いとしては、無料版の場合、完成作品に動画編集ソフトの提供元が記載されたウォーターマーク(透かし)が入る場合があります。また、より高度な編集ができる機能や動画に追加できるエフェクトやステッカーなどの素材が制限されている事があります。その為、より本格的な動画編集をしたい場合や、より作品を魅力的に仕上げたい場合は、有料版を購入することが必要となります。
動画ソフトの機能性
動画編集では不要な部分を取り除いて前後を繋ぐ作業の「トリミング」やカット、オープニング映像や場面転換に使用するエフェクト、BGM、効果音の挿入、これらの編集がされた映像を再生環境に合わせて変換するエンコードなど、これらを行うことができるソフトが動画編集ソフトということになります。
2.PC(Windows)おすすめ動画編集ソフト
ここでは、PC(Windows)用のおすすめ動画編集ソフトを無料、有料それぞれ紹介します。
【無料】「PowerDirector 365」
ロゴの透かしやファイル形式の制限があるものの有料版の全ての機能が搭載されている無料版。簡単な操作ですぐに編集ができ、基本的な編集機能から高度な編集機能が搭載されているため初心者でも本格的な編集が可能な編集ソフトです。500 以上のエフェクト、トランジション、テンプレートを使用可能で新機能、コンテンツパック、修正アップデートなどが常に追加されるのも魅力的です。ロゴの透かしやファイル形式の制限がデメリットです。
https://jp.cyberlink.com/downloads/trials/powerdirector-video-editing-software/download_ja_JP.html
【無料】「Director Suite 365」
Director Suite 365はPowerDirectorに加えて、音声編集ソフトのAudioDirector、色編集ソフトのColorDirector、写真編集ソフトのPhotoDirectorがセットになった編集ソフトコレクションです。ノイズ除去や録音、カラーグレーディングなどの専用ソフトをまとめて扱うことができ、ソフト間でシームレスにデータを移行できるため他メーカーのソフトを組み合わせるよりも効率的に作業ができることは大きな強みでしょう。
https://jp.cyberlink.com/products/director-suite/features_ja_JP.html?affid=2581_-1_104_DS-B&gclid=CjwKCAjwrranBhAEEiwAzbhNtTJYx13W9ZYce9I6AhBqNVQZMzQ_QXjyzNPsaNjVI9_qWYoVWFB6WBoCX0oQAvD_BwE
【有料】「Adobe Premiere Pro」
アドビ株式会社が提供している編集ソフトで動画編集に必要な機能が揃っています。また、世界的にシェア率が高い動画編集ソフトとなっており、プロでも利用されているため機能面はとても優れています。直観的に操作を行うことができるため初心者にもおすすめです。他のAdobe製品であるPhotoshopやillustratorなどとの連携ができることも大きな特徴で、Photoshopは加工した画像をPremiereproに取り込めるようになっています。動画加工ソフトのAfterEffectを連携させると作成したデータを双方でやり取りすることが可能なためよりクオリティの高い動画を作成することができます。
https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
3.PC(Mac)おすすめ動画編集ソフト
【無料】「iMovie」
ほとんどのMacにデフォルトで搭載されている動画編集ソフトiMovie。iMovieはシンプルなデザインで使いやすくオーディオ調整ツール、自動動画編集、エフェクト、トランジション、クリッピング、スプリットオプション、バックグラウントミュージック、サウンドトラックといった質の高い機能が含まれているため、洗練された動画を無料で作成することができます。
【無料】「DaVinci Resolve」(無料版・有料版 制限あり)
ウェブサイトで無料ダウンロードが可能な動画編集ソフト。直観的な操作ができるように設計されたソフトで肌の色や目の色をボタン一つで編集出来てしまう色補正ツールや高品質なオーディオ編集ソフトなど高度な機能を多く搭載しています。ただし、動作にはスペックの高いPCが必要になるためあらかじめ使用することを想定したPCを用意することになるでしょう。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/
【有料】「Final Cut Pro」
Final Cut Proは、Apple社が提供する有料のMac動画編集ソフトです。Final Cut Proの編集機能はPremiere Proに比べて機能が少ないですが、ワークフロー機能拡張により、音声を文字に起こし、翻訳まで行えるSimon Saysや、ロイヤリティフリー素材を扱うShutterstockへ直接アクセスし素材を読み込む機能、遠隔地にいる人と共同で作業を行う時に便利なFrame.ioなど、動画編集の作業を効率化するツールが簡単に使えるようにすることでFinal Cut Proの能力をより高めることができるでしょう。
https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/
4.スマホおすすめ動画編集アプリ
【iPhone向け】「iMovie」
iMovieは、iOS限定で配信されている動画編集アプリでiPhoneやiPadなどのiOSを搭載している端末には、標準でインストールされています。Apple純正のソフトのため、iPhoneでも快適に動画編集が出来ます。Apple Storeではほかにも動画編集アプリが配信されていますが、まずはiMovieをおすすめします。
https://www.apple.com/jp/imovie/
続いてAndroidユーザーにおすすめのアプリです。Android向けの動画編集アプリは機能が制限されている場合がほとんどのため、編集用途ごとに適切なソフトをご紹介します。
【Android向け】「VLLO」
字幕やテロップのを挿入するアプリです。VLLOでは字幕、テロップだけでなく、カット、倍速、モザイクなど基本的な動画編集にも対応しています。また、著作権フリーのBGMや効果音が用意されているため、簡単な編集は出来てしまうでしょう。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.darinsoft.vimo&hl=ja&gl=US&pli=1
【Android向け】「You Cut」
カットやトリミングをする際におすすめのアプリです。カットやトリミングとは、動画内の不必要な部分を削除する作業の事です。動画を見やすくするだけでなく、動画を短くすることで容量を抑えた内容にすることができます。スマホでは大容量の編集や視聴が難しいため、容量を抑える作業はとても大事になります。You Cutではカットした動画をHD画質でアップロードすることができます。カット編集後、動画の画質が落ちてしまうアプリが多々あるのですが、こちらは高画質で残すことができます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.camerasideas.trimmer&hl=ja&gl=US
【Android向け】「キネマスター」
キネマスターは主にエフェクトを付けるアプリです。色調整やスタンプなどのエフェクトを無料で利用することができ、ナレーションやボイスチェンジャーなどの昨日も搭載されています。そのため、音声をつけて編集したい時におすすめのアプリとなります。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nexstreaming.app.kinemasterfree&hl=ja&gl=US
5.おすすめソフト・アプリで快適な動画編集を
PCやスマホを使って、誰でも気軽に編集ができるようになりました。ですがデバイスの違いやソフトなどにより、その幅には差があり、編集にはどうしても時間がかかるものです。動画編集を専門とする制作会社に依頼をした方がコストパフォーマンスが良い場合があります。用途に応じて相談することもおすすめします。
6.Q&A
Q.スマホで動画編集をすることはできますか?
A.可能です。
スマホで編集をする場合はiPhoneでiMovieを使用することがおすすめですが、android機種においても用途によって、テロップ入れ、音声入れなどい特化したアプリもあります。
Q.外出中でも動画編集はできますか?
A.スマホやノートPCであれば動画編集が可能です。
高品質な編集をする場合は自宅のデスクトップPCで編集することをおすすめします。
Q.動画編集を映像制作会社に依頼すると費用はどれぐらいかかりますか?
A.編集のみであっても、構成や要望によって変わってきます。
必要箇所を抜き出してテロップや音楽を入れる程度であれば、3分の動画で10万円~から可能な会社や個人のクリエイターが行う場合もあります。相談や見積もりは無料な会社も多いので気軽にご相談してみることをおすすめします。
Q.スマホで編集するメリットはなんですか?
A.撮影した動画、写真をその場で編集してSNSに投稿することができます。
SNS用の短い長さの動画を作る場合は、スマホの方が早くて手軽といえるでしょう。
Q.ノートPCとデスクトップPCどちらが編集に向いていますか?
A.性能を比べた場合、デスクトップPCが優れています。
ノートPCは持ち運びができるようにスペックを多少落としたものになっていますが、ハイスペックなものを使用すれば問題ありません。また、気分転換に場所を変更することが多い人にはノートPCでの動画編集をおすすめします。
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